2014年1月25日土曜日

ノースカロライナ歴史博物館アフリカ系アメリカ人文化祭典

ノースカロライナ歴史博物館で2014年1月25日に第13回 African American Cultural Celebration というアフリカ系アメリカ人文化祭典が行われていました。

米国では2月は毎年、黒人歴史月間 (Black History Month またはAfrican-American History Month) として、様々なアフリカ系アメリカ人に関連する行事が行われます。黒人歴史月間に先立って、この文化祭典が行われました。

ノースカロライナ歴史博物館とその隣のノースカロライナ科学博物館は共に入場料無料(特別イベントを除く)で、ここ数年で展示スペースの拡張と充実がなされました。

歴史博物館のほうは米国独立戦争、南北戦争、黒人奴隷などの展示を通して米国の歴史を学ぶことができます。

奴隷制があった当時、奴隷は所有物(Property) とみなされ、奴隷の子供は生まれた時から所有主の所有物とされたとありました。所有主は奴隷を売ったり、貸し出したりして、お金を儲けることもできたとあり、今の価値観から考えると、想像しがたいようなことをしていたことが分かります。

私が高校生の時、「ミシシッピー・バーニング」という映画を観ました。白人たちのアフリカ系アメリカ人に対する激しい迫害が描かれていました。白人至上主義団体のクー・クラックス・クランも登場していたような記憶があります。この博物館にクー・クラックス・クランのマスクが展示されていました。奴隷制が廃止された後、奴隷であったアフリカ系アメリカ人が法的には自分たちと同じ立場になったことに天地がひっくり返るような感覚になった白人たちもいたという説明がありました。そう考えると激しい行動に出た白人たちもいたことが納得できます。

社会全体が奴隷制度のもとにあると、人間はそれを当たり前のものとして行動してしまうのでしょう。たとえ良心で疑問を感じたとしても、大多数に対し疑問を投げかけるののは容易なことではありません。

個人の人権が尊重される時代と場所に生きているということは恵まれたことなのだと思います。



ノースカロライナの昔の典型的な農家の様子も学べます。



ノースカロライナ科学博物館の前で行われていたペットボトルロケット発射のイベントの様子


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